スポーツあれこれ by 星野恭子

2017年11月29日の朝日を、東京パラリンピック開幕1000日前を記念し、パラリンピックのシンボルカラー(赤、青、緑)でライトアップされた駒沢公園オリンピック記念塔が臨む。

待ったなしの日々、スタート

※写真上:2017年11月29日の朝日を、東京パラリンピック開幕1000日前を記念し、パラリンピックのシンボルカラー(赤、青、緑)でライトアップされた駒沢公園オリンピック記念塔が臨む。

2017年11月29日は、パラスポーツにとって節目の日でした。2020年東京パラリンピック大会まで1000日、そして2018年ピョンチャン冬季パラリンピックまでは100日となり、もう待ったなし。カウントダウンもいよいよ本格化です。

とはいえ、ピョンチャン大会は代表選手の決定もこれからで、予選大会も海外が主ということもあり、関心度もまだこれから感。東京大会につなげる意味でも大事な大会だし、冬も面白い競技や選手がいっぱいなので、これからもっと盛り上げていかなくては!

11月29日、パラスポーツ体験イベントや情報展示などもさまざま実施されたスカイツリー周辺。「1000」の意味はきちんと伝わった?

東京大会についてはホスト国でもあり、29日当日は都内各地で記念イベントが開催されました。私も東京スカイツリータウンでのイベント『1000days to GO!』に取材に行きました。

パラスポーツ体験会や展示ブースなどが実施され、夕方からは小池百合子都知事らも参加してセレモニーも行われました。東京大会で活躍が期待されるパラアスリートたちも多数顔を揃え、ゲストのアーティスト、YOSHIKIさんも花を添えるなど一応の盛り上がりは見せたものの、「まだ、これからが勝負」といった印象でした。

一方、パラスポーツへの関心度の高まりとして、最近は手ごたえを感じることも増えてきました。たとえば、11月中旬、日本で初めて行われたボッチャの国際大会は世界トップのタイチームの来日するなどレベルの高い熱戦が繰り広げられたこともあり、2日間で約1000人の観客を集めました。

また、11月末、私はご縁があって新潟県の中学校で『パラリンピックを楽しもう』というタイトルでお話しさせていただいたのですが、数日後に届いた生徒さんたちからの感想文がすごく嬉しく、励まされるものでした。

「パラリンピックはあまり知らなかったし、興味もなかったけど、選手もオリンピック選手と同じように目標をもって厳しい練習をしていることを知った。応援したい」

「障がいのある選手は『かわいそう』って思っていた。でも、お話を聞いて『かっこいい』に変わった」……

やっぱり、まだパラスポーツのことを知らないとか、馴染みがないだけ。実際にプレイの素晴らしさを目にしたら、選手の人となりに触れたら、きっとその魅力は伝わる。そんな手ごたえがあったのです。

その魅力を伝える一端を担うライターとして、私のタイマーもカウントダウン。できることは小さいけれど、今まで同様に精一杯、コツコツ積み重ねていこうと改めて覚悟した11月の終わりでした。

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<2017年11月度>
■寄稿:
⇒【マラソン】伝統ある、唯一無二の車いすマラソンの国際大会。「史上初の中止」に今、思うこと。(ノーボーダー/2017年11月6日付)

⇒【陸上競技】[渋谷シティゲーム~世界最速への挑戦~]これが世界の走りだ! 若者の街、渋谷で義足アスリートが圧巻のパフォーマンス(パラサポ/2017年11月12日付)

⇒【パラスポーツ】強烈な個性の競演!パラアスリートの魅力に迫る、ドキュメンタリー番組、WOWOWの「WHO I AM」シリーズをぜひ!(ノーボーダー/2017年11月13日付)

⇒【ボッチャ】シンプルだけど奥深い、パラスポーツ「ボッチャ」の魅力は生観戦で(スポルティーバ/2017年11月17日付)

⇒【ボッチャ】ミリ単位の攻防に、驚嘆! シンプルなルールながら奥深い、ボッチャの世界を堪能!(ノーボーダー/2017年11月20日付)

⇒【パラリンピック】ピョンチャン、そして、トーキョーへ。いよいよ、カウントダウン!(ノーボーダー/2017年11月27日付)

⇒【ゴールボール】「普通の人」が金メダリストに。ゴールボールが変えた、浦田理恵の毎日(スポルティーバ/2017年11月29日付)

⇒【車いすバスケットボール】日本プロ野球名球会の山本理事長と柴田副理事長が 車いすバスケを体験&観戦!(TEAM BEYOND/2017年11月10日付)

⇒【パラスポーツ】TEAM BEYOND×WOWOW 「PARA-SPORTS ACADEMY」日本体育大学編(TEAM BEYOND/2017年11月14日付)

⇒【パラスポーツ】ピョンチャン、そして、トーキョーへ。いよいよ、カウントダウン!(ノーボーダー/2017年11月27日付)


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2017年11月29日発行のパラスポーツ専門雑誌『パラリンピックジャンプvol.1』。次号は来秋発行予定。

■雑誌寄稿:『TOKYO 2020 PARALYMPIC JUMP vol.1 ~パラリンピックジャンプvol.1~』集英社/2017年11月29日発行)
【Lady Go ドキュメント】
『ゴールボール浦田理恵:見る力を音で作っていく』(p10~12)
『マラソン道下美里:家族より強い絆がないと務まらない』(p13~15)
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■講演:『パラリンピックとボランティア』専修大学/2017年11月15日)
■講演:『パラリンピックを楽しもう!』十日町市立下条中学校/2017年11月27日)
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■ラジオ出演:
すっぴん:スポーツ自由形『ボッチャ』(すっぴん/2017年11月13日)

(kh)

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著書

いっしょに走ろっ!―夢につながる、はじめの一歩

「走る」をテーマにさまざまな人々の挑戦を集めた一冊。2012年ロンドンパラリンピック出場を目指す、義足のジャンパー中西麻耶選手と義足職人やコーチたち、全盲のランナー和田伸也選手と伴走者たち、そして、視覚障害ランナーの伴走ボランティアに挑む福井県の中学生たちのドキュメント。

伴走者たち―障害のあるランナーをささえる (ドキュメント・ユニバーサルデザイン)

「障害があってもスポーツを楽しみたい」人たちと、周囲で支える人たちを追いかけた一冊。視覚障害や知的発達障害のある人たちと伴に走る人々の絆や、脚を失った人たちと義足をつくる職人の信頼関係のストーリー。

ユニバーサルデザイン―みんなのくらしを便利に〈2〉くらしの中のユニバーサルデザイン

図鑑「ユニバーサルデザインーみんなのくらしを便利に」シリーズの1冊。障害のある人やいろいろな立場の人の、それぞれの使いやすさを考えて工夫されている商品やサービスに注目。前半では製品のユニバーサルデザイン、後半では情報のユニバーサルデザインについて、豊富な写真と専門家の解説などで紹介。