スポーツあれこれ by 星野恭子

パラ選手たちも疾走した「エコパスタジアム」全景。開放感のある段差のないバリアフリーな環境が広がる。「エコパ」という名前は、「エコー:歓喜のこだま」と「エコロジー:環境」を意味する『エコ』と、「パル:仲間」と「パーク:公園」を意味する『パ』を組み合わせたものだそう。隣には「エコパアリーナ」も。

行ってきました!エコパスタジアム

※写真上:パラ選手たちも疾走した「エコパスタジアム」全景。開放感のある段差のないバリアフリーな環境が広がる。「エコパ」という名前は、「エコー:歓喜のこだま」と「エコロジー:環境」を意味する『エコ』と、「パル:仲間」と「パーク:公園」を意味する『パ』を組み合わせたものだそう。隣には「エコパアリーナ」も。

春の大型連休は連日、大会取材で飛び回っており、5月3日は「静岡国際陸上競技大会」に出かけました。今年は8月のロンドン世界選手権の代表選考会も兼ねた、権威ある日本グランプリシリーズの一戦ですが、実は5年前から、公開種目としてパラ種目が実施されています。種目は男子100mで、今年は腕や脚に切断・機能障害があるT42/44/47の障害クラスから全5選手が出場。陸上ファンの前を力強い駆け抜けました。

実は最近、公開種目としてパラ種目を実施する一般の陸上大会が増えてきています。そして、その魁とも言えるのが「静岡国際大会」ということで、その経緯や意義について取材しました。


【陸上競技】[第33回静岡国際陸上競技大会]日本陸上界で初めて義足のパラリンピックメダリストになった山本篤。先駆者として走り続ける理由(パラサポ/2017年5月10日付)

JR愛野駅から、「エコパスタジアム」のある「小笠山総合運動公園エコパ」につづく歩道の途中に敷設された、動く歩道とスロープカー(手前)。駅からトコトコ15分のアクセスは、便利!

こちらの取材では、もう一つ楽しみにしていたことがありました。会場が、サッカーJリーグのジュビロ磐田の本拠地でもある「静岡エコパスタジアム」(静岡県袋井市)で、以前から行ってみたいと思っていたスタジアムのひとつだったのです。

というのは、最寄りのJR愛野駅から徒歩15分と至近なのですが、標高約265mの小笠山という山の麓に広がる運動公園の一角にあり、緩やかな坂を上って行かなりません。でも、「バリアフリーでアクセスしやすい」と聞いていたからです。

実際に行ってみると、駅からの歩道は広く、一箇所だけ信号のある交差点があるものの、一本道なので迷いようがありません。また、たしかに道は緩やかに上っていて、公園入り口には傾斜のかなりきつい箇所もありましたが、そこには動く歩道とモノレールの輸送用車両、スロープカーが設置されていて、車いすの人やベビーカーの人でも安心して利用できるようになっていました。

動く歩道の横には階段も。ユーザーが使いたいほうを選択できることがポイント

とはいえ、公園内には普通車・大型車など計4,300台以上を収容可能な駐車場もありましたし、私が歩いたのは試合開始より数時間も前だったからか、残念ながら、車いすの方もベビーカーの方も見かけませんでした。でも、地元ジュビロの試合日などは電車で来場する人も多いでしょうから、利用者ももっと多いのだろうなと想像します。

仕事がら、いろいろなスタジアムに行く機会が多いですが、「駅から近い」スタジアムは、実はとても貴重です。「アクセスしやすさ」は「スポーツ観戦文化」を広げるのにも大きなポイントだなと思いました。

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■寄稿:
【パラスポーツ】強く美しく輝くマルチアスリート: オクサナ・マスターズ選手(アメリカ)(パラサポ/2017年4月28日付)


【ブラインドサッカー】女子ブラインドサッカー初の国際大会で、日本代表が初代女王に!(ノーボーダー/2017年5月8日)


【陸上競技】[第33回静岡国際陸上競技大会]日本陸上界で初めて義足のパラリンピックメダリストになった山本篤。先駆者として走り続ける理由(パラサポ/2017年5月10日付)

【車椅子バスケットボール】見どころ盛りだくさんだった車椅子バスケットボールの日本選手権。来年はぜひ会場で!(ノーボーダー/2017年5月15日付)

【トライアスロン】[世界パラトライアスロンシリーズ横浜大会]他競技のパラリピアン土田と谷が優勝! リオパラ日本代表ら日本勢は躍進の礎に(パラサポ/2017年5月17日付)

【トライアスロン】車いすマラソン土田和歌子がトライアスロンでも優勝。東京はどうする?(パラサポ/2017年5月17日付)

■ラジオ出演:
NHK第一:すっぴん: スポーツ自由形「視覚障がい者マラソン」(2017年5月1日)


文化放送:斉藤一美SAKIDORI「伴走ボランティア」(2017年5月16日)


NHK第一:ジャーナルスポーツ「ウィルチェアーラグビー」(2017年5月18日)

(kh)

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いっしょに走ろっ!―夢につながる、はじめの一歩

「走る」をテーマにさまざまな人々の挑戦を集めた一冊。2012年ロンドンパラリンピック出場を目指す、義足のジャンパー中西麻耶選手と義足職人やコーチたち、全盲のランナー和田伸也選手と伴走者たち、そして、視覚障害ランナーの伴走ボランティアに挑む福井県の中学生たちのドキュメント。

伴走者たち―障害のあるランナーをささえる (ドキュメント・ユニバーサルデザイン)

「障害があってもスポーツを楽しみたい」人たちと、周囲で支える人たちを追いかけた一冊。視覚障害や知的発達障害のある人たちと伴に走る人々の絆や、脚を失った人たちと義足をつくる職人の信頼関係のストーリー。

ユニバーサルデザイン―みんなのくらしを便利に〈2〉くらしの中のユニバーサルデザイン

図鑑「ユニバーサルデザインーみんなのくらしを便利に」シリーズの1冊。障害のある人やいろいろな立場の人の、それぞれの使いやすさを考えて工夫されている商品やサービスに注目。前半では製品のユニバーサルデザイン、後半では情報のユニバーサルデザインについて、豊富な写真と専門家の解説などで紹介。