
日の丸を背負う喜びと覚悟
<2025年5月まとめ>
※写真上:「ダイセル ブラインドサッカーウィーク in うめきた」の試合前セレモニーで、日の丸を背に気合を高める日本男子代表チーム
ブラインドサッカーの男女各4カ国が参加した国際大会、「ダイセル ブラインドサッカーウィーク in うめきた」が5月18日から25日まで開催されました。会場はJR大阪駅直結で1日15万人が来館するというグランフロント大阪の一角にあるうめきた広場です。往来する人たちが誰でも気軽に立ち寄って、ブラインドサッカーを観戦できるようにと、全20試合が無料で開催されました。
大会結果は、女子は日本が見事に優勝し、2位アルゼンチン、3位オーストラリア、4位イングランドとなりました。男子日本は惜しくも2位。優勝はアルゼンチンで、3位コロンビア、4位タイでした。
優勝した女子は今年10月、インドで開かれる第2回世界選手権への大きな弾みとなったはずです。第1回で逃した「世界王者」の称号獲得に期待しましょう。男子は準優勝でしたが、パリパラリンピック後に新体制となったチームでまずまずのスタートだったのではないでしょうか。
さて、実は昨年も同会場で、パリパラリンピックに向けた日本男子代表の強化・壮行大会が開かれました。7月上旬に、4カ国が参加して行われましたが、通勤・通学や買い物途中の方、海外からの旅行客なども含め、多くの人が足を止めていました。
今年はさらに、観客数が増えた印象がありましたが、主催した日本ブランドサッカー協会(JBFA)によれば、今年は大会期間中と前日練習を合わせた9日間(5月17日~25日)の観戦者数は62,835人、観戦者総数は173,306人だったそうです。観戦者数とは試合や関連の公式イベント中に指定エリア(サイドフェンス周辺、うめきた広場大階段)で短時間でも立ち止まり観戦した人数で実測値。観戦者総数とは観戦者数に加え、試合や関連の公式イベント中に歩きながら一定の注意を向けたり、ほんのわずかに立ち止まった人(流動観戦者)も含んだ人数を一定の統計的手法で算出した推定値だと、JBFAでは説明しています。
いずれもパラスポーツの単一競技の大会としては大きな数字です。昨年もそうでしたが、観戦者の中にはブラインドサッカーを「初めてみた」という人も多かったです。また、他競技のパラアスリートの姿もちらほら見られ、「こんなところでプレーできて、うらやましい」なんて声も聞かれました。競技の普及という意味でも大きな手応えのあった大会だったと思います。
選手たちにとっても大歓声の中、日の丸をつけて戦った経験は格別であり、さらなるモチベーションになったはずです。これからの活躍もまた期待したいと思います。
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<2025年5月度>
■寄稿:
⇒【水泳】パラ水泳 ワールドシリーズ富士・静岡2025【男子】静岡でパラ水泳「ワールドシリーズ」開催!パラリンピアンから次世代まで9選手が世界選手権出場に前進!(パラスポ+!/2025年5月13日付)
⇒【ブラインドサッカー】[ダイセル ブラインドサッカーウィーク in うめきた]大阪駅の真ん前に、ブラインドサッカー男女の強豪国が集結! 5月18日からの国際大会「超人Football」を見逃すな!(パラスポ+!/2025年5月17日付)
⇒【トライアスロン】【世界パラトライアスロンシリーズ横浜大会】雨中で “鉄人” たちが熱戦。ロサンゼルス2028への確かな一歩(パラスポ!/2025年5月24日付)
⇒【陸上競技】[第36回日本パラ陸上競技選手権大会] パラ陸上日本一決定戦、好記録に沸く! ベテランも次世代も躍動し記録ラッシュに(パラスポ+!/2025年5月28日付)