スポーツあれこれ by 星野恭子

2019年の初日の出。厚い雲間から、わずかな時間ながら、のぞいた太陽に力をもらう。東京都大田区の京浜島つばさ公園にて

さあ、2019年。できること、すべきこと
<2018年12月度まとめ>

※写真上:2019年の初日の出。厚い雲間から、わずかな時間ながら、のぞいた太陽に力をもらう。東京都大田区の京浜島つばさ公園にて

2019年がスタートしました。東京2020大会開幕まで600日を切り、今年はそれぞれの立場で、重要な「ステップの年」になります。

選手にとっては出場への戦いが本格化します。日本代表への条件は競技ごとに異なりますが、個人競技では今年度からランキングポイントの加算が始まったり、団体競技では最終予選大会が行われたり、国内での代表チーム入りの競争も激しくなってくるでしょう。一つひとつの試合が大きな意味をもってきます。ケガや故障にも要注意です。

会場整備や運営準備もまったなし。本番を見据え、プレ大会が行われる競技もあります。国際審判員や競技役員など、スタッフの確保や育成も必要です。選手や観客、ボランティアスタッフにも配慮し、暑さ対策など環境面の確認も今年の夏が最後のチャンスです。

メディアの役割も重いです。以前に比べ、報道の量も質も格段に増えてはいるのですが、大会や競技の普及、認知や人気獲得については、残念ながら「まだまだ」な印象です。「興味はあるけど、情報が少ない」「観たいけど、どこで観られるの?」といった声がまだ、あちこちから聞かれるからです。

国際大会やイベントも増え、観戦機会や体験するチャンスも身近になってきているのは確かですが、「一般化した」といえるレベルには、まだ遠いのが現実です。

どうしたらいいのだろうと、日々悩みますが、キーワードは「百聞は一見にしかず」だと思っています。経験する機会が少ないパラスポーツだからこそ、実際に観たり、触れたりする機会を増やすことが大切。実際、初めて会場で観戦された人からは「想像していた以上に迫力があった」「もっと観たいと思った」などポジティブな感想が聞かれることも多いからです。

私はこれまでも、まずは会場に足を運んでもらえるようにと大会情報や競技の見どころなどをお伝えすることを心がけてきましたが、今年も引き続き、いえ、2020年目前の今、もっと力を入れたいし、入れなければと思っています。文章を書いたり、ラジオ番組や講演会で話したり、発信できるさまざまな機会を活かし、そのチャンスも増やし、パラスポーツのPRを全力でがんばります!

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<2018年12月度>
■寄稿:
⇒【パラスポーツ】2020年のその先へ。今から!(ノーボーダー/2018年12月3日付)

⇒【イベント】写真家、越智貴雄さんが、「義足の女性たち」をテーマに写真展を開催。生き生きと輝く姿を、ぜひ!(ノーボーダー/2018年12月10日付)

⇒【陸上競技】一発屋の気分はもういらない。パラ陸上、芦田創は新環境で進化を求める(スポルティーバ/2018年12月15日付)

⇒【パラスポーツ】各スポーツ賞受賞者の顔ぶれで振り返る、パラスポーツ2018(ノーボーダー/2018年12月17日付)

⇒【ボランティア】JXTGエネルギー社、社内研修プログラムの一環でボランティアセミナーを開催(ボラサポ/2018年12月18日付)

⇒【ゴールボール】さらなる高みを目指して 川嶋悠太 / ゴールボール(つなひろスポーツニュース/2018年12月29日付)

(kh)

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いっしょに走ろっ!―夢につながる、はじめの一歩

「走る」をテーマにさまざまな人々の挑戦を集めた一冊。2012年ロンドンパラリンピック出場を目指す、義足のジャンパー中西麻耶選手と義足職人やコーチたち、全盲のランナー和田伸也選手と伴走者たち、そして、視覚障害ランナーの伴走ボランティアに挑む福井県の中学生たちのドキュメント。

伴走者たち―障害のあるランナーをささえる (ドキュメント・ユニバーサルデザイン)

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図鑑「ユニバーサルデザインーみんなのくらしを便利に」シリーズの1冊。障害のある人やいろいろな立場の人の、それぞれの使いやすさを考えて工夫されている商品やサービスに注目。前半では製品のユニバーサルデザイン、後半では情報のユニバーサルデザインについて、豊富な写真と専門家の解説などで紹介。