「もう一つの世界陸上」閉幕。日本は9個のメダル獲得! 世界新は54個誕生。
※写真上:ドーハ世界選手権の銅メダル。少しいびつな楕円形に、車いすレーサーをモチーフにしたオリジナリティあふれるデザイン=撮影:星野恭子
カタール・ドーハで10月22日に開幕した、「2015 IPC陸上競技世界選手権」が31日、全日程を終了し、閉幕しました。パラスポーツの大規模な国際大会としては、中東地域で初開催となる記念の大会でしたが、参加規模や競技実績、運営内容など、「7回を数える大会史のなかで最高の大会」と評価されました。
参加規模は世界90の国と地域から約1,300選手と過去最多、そのうち66カ国が少なくとも1個のメダルを獲得しました。すそ野はまちがいなく広がっています。
競技面では54個の世界新記録が誕生するなど、パラ選手のレベルアップを実感しました。種目によっては健常者の記録に迫っているものも出てきています。また、新記録は25個が男子で、29個が女子でした。国際パラリンピック委員会(IPC)では以前から、参加人数や実施種目での男女差をなくそうと取り組んでいますが、今大会では女子選手の活躍も本当に印象的でした。
50人以上と過去最多となった日本選手団は金3個を含むメダル9個(銀2、銅4)を獲得、目標だった8~10個を達成しています。ベテラン選手の安定した活躍だけでなく、若手選手の予想外の健闘もあり、日本も少数精鋭ながら選手層の厚みを感じることができました。代表の安田亨平監督は「選手、スタッフが一丸となった結果。リオに向けてさらに強化を進めたい」と話しています。
海外選手も含めた、詳しい振り返りはまた追ってまとめたいと思います。まずは、期間中に寄稿した記事をまとめました。
■26日
■27日
■30日
■31日
■日本パラ陸上競技連盟
日本選手の日程別全記録や入賞者コメントなど