東京パラまで500日! 今こそ、パラスポーツ体験を!
<3月度まとめ>
※写真上:4月13日、「東京パラリンピックまで500日」の記念イベントが、東京・豊洲のショッピングモールで開催。パラスポーツ体験ブースでは子どもたちの行列が!
前々回、「パラスポーツ観戦には想像力が大事」と書きました。同じく「体験も大事」です。実際に体を動かすことで、見たり聞いたりとはまた違う感覚が刺激されるはず。そうして、心も動けば、新しい発見や興味も湧いてくる、と思うのです。
4月13日には、2020年の東京パラリンピック開幕までちょうど500日前の節目を迎えました。パラスポーツのPRは今後ますます加速していくはず。体験会を見つけたら、ぜひチャレンジしてください!
改めてそう感じたのは3月中旬、札幌市で開催されたパラノルディックスキーのワールドカップ大会でした。4日間で前半はバイアスロン競技(クロスカントリースキー+射撃)が、後半はクロスカントリースキー競技が行われ、会場には連日、近隣の小学生や市民など多くの人々が来場し、世界13カ国から集まった選手たちに声援を送っていました。
ストックで漕いで滑る、シットスキー体験コーナー
感想を聞いてみようと、何人かに声をかけたら、ちょっと意外なことが。北海道なのでスキー大会は見慣れていると思っていたのですが、「スキーはするけど、試合観戦は初めて」という人が少なくなく、パラスキーについては、私が声をかけたなかで観戦経験ありは一人だけでした。
「速~い!」「腕力、すごい」「何周、滑るの?」「(射撃の)的が違うのはなぜ?」……
ビームライフルで、バイアスロン体験。「当たった~」
実際に観て、いろいろ不思議に思われたのでしょう。私のほうが"逆取材"されました。「へー!?」「ふ~ん」という反応が嬉しくて、私も一生懸命お答えしました。
会場には競技体験コーナーもありました。座って滑るシットスキーコーナーでは楽しそうな笑顔も見られたし、バイアスロンの射撃で使うビームライフル体験では真剣な表情が印象的でした。
パラリンピック金メダルの新田佳浩選手(中央)と、追いかける子どもたち
大会3日目の終了後には、「パラアスリートと一緒に滑るクロスカントリースキー・バイアスロンチャレンジ」という体験イベントも行われました。国内外のトップ選手たちがコーチしてくれるということもあってか、大人気。事前申し込みで定員の倍となる約200人の応募があったそうで、急遽、近隣のスキー場などからレンタルスキーをかき集めて対応。おかげで、コース上には笑顔の花が満開で、歓声もあちこちから聞こえていました。
競技歴約2年のシットスキー、森宏明選手(左)「僕も楽しかった!」
体験してから競技を観戦すると、注目点が変わったり、選手のすごさをより感じられたり、これまでとはまた違う観戦体験ができると思います。
なかなか体験機会がないパラスポーツだからこそ、チャンスがあったら、ぜひチャレンジを! 500日後に始まるパラリンピックが、きっともっと楽しめます!
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<2019年3月度>
■寄稿:
⇒⇒【陸上競技】 リオパラ金のフグ、東京マラソン車いす男子で初優勝。雨中の熱戦を制した戦略(ノーボーダー/2019年3月4日付)
⇒【柔道】視覚障害のある柔道家が世界各地から柔道の聖地・講道館に!日本勢は5階級で優勝!(ノーボーダー/2019年3月11日付)
⇒【水泳】「アスリートに直撃!20問20答」~水泳・小池さくら 編~(パラスポ+/2019年3月12日付)
⇒【柔道】世界の強豪が柔道の聖地、講道館で躍動。日本勢は5階級制覇!(パラスポ!/2019年3月14日付)
⇒【ノルディックスキー】ストックなしで雪上をグイグイ走り滑る川除大輝が初V!~パラノルディックスキーW杯札幌大会(ノーボーダー/2019年3月18日付)
⇒【ノルディックスキー】ブラインドサッカー日本代表はスペインに惜敗。初のメダルにあと一歩届かずも、東京パラに向けてつかんだ貴重な手ごたえと課題(ノーボーダー/2019年3月25日付)
⇒【ボランティア】「スポーツボランティアサミット2018:スポーツを活用して社会を変える~ポスト2020を見据えたボランティアについて~(日本スポーツボランティアネットワーク/2019年3月31日付)
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■ラジオ出演:
⇒ニッポン放送:チャレンジドアスリート(ニッポン放送/2019年3月4~8日)