「応援が選手を強くする」
パラスポーツ観戦するなら、今！
＜8月度まとめ＞

※写真上：車いすバスケットボール男子の国際大会「三菱電機WORLD CHALLENGE CUP 2019」の最終日（9月1日）、大会最終戦となった日本対韓国戦で、『赤Tプロジェクト』によって真っ赤に染まった武蔵野の森総合スポーツプラザ

東京パラリンピックの観戦チケットの第1次抽選申し込みが9月9日に締め切られました。申し込み総数は未公表ですが、報道によれば、公式販売サイトへの総アクセス数は約135万件だったそうです。この数字、多いですか？少ないですか？

ちなみに、オリンピックでの総アクセス数は約2,425万件。その差は歴然です。「パラリンピックへの注目度、まだまだこれから。何とかしなければ！」という思いを強くしています。

パラリンピックについては、「見たことがない」「競技や選手を知らない」という声をよく聞きます。だからこそ、世界中からトップアスリートの集まるパラリンピックで、「世界最高峰のパフォーマンス」をぜひ見てほしいです。きっと「見る目」が変わります。きっと、「もっと観たく」なります。

また、「どの競技を見たらいいか分からない」「見慣れないから行きにくい」という悩みも耳にします。そんな人はぜひ、毎週のように国内で開催されている大会に一度、足を運んでみてください。東京大会に向けた予習には最適ですし、今、観戦することは東京大会での選手の活躍を間違いなく後押しするはずです。

一例をご紹介しましょう。8月29日から9月1日にかけて東京・調布市の武蔵野の森総合スポーツプラザで車いすバスケットボール男子代表の国際大会「三菱電機WORLD CHALLENGE CUP 2019」が開催されました。東京パラリンピックでは予選が行われる会場での大会に、4日間で約22,500人の観客が訪れました。1試合平均では5～6,000人。大勢の子どもたちも一緒になった大声援が選手を、会場を盛り上げました。

今大会では初めて、「お揃いの赤いTシャツで一丸となって応援しよう」という『赤Tプロジェクト』が実施されたこともあり、客席が赤く染まった一体感ある応援に、観客自身も楽しそうに見えました。DJがウエーブを促したり、ハーフタイムショーがあったり、会場を盛り上げる工夫もいろいろ見られました。

日本の大黒柱、藤本怜央（れお）選手は大会後、「声援が本当に力になりました。でも、声援が大きくて、コート上で交わす選手同士のコミュニケーションがいつもの声の大きさでは届かなかった。来年に向けて、これもいいシミュレーションになりました」と話しました。

国内開催の国際大会が盛んに開催されるようになっている今、他の競技でも同様の声を聞きます。さらには、「こんなに多くの人の前で競技したことがない」「日本語の応援は初めて」で、「だから緊張した」というコメントまで聞かれます。選手には「大声援のプレッシャーの中で競技する」という経験が必要であり、私たちが今、会場で声援を送ることは選手強化につながる重要なサポートなのではないでしょうか。

2020年に向けて、この先ワクワクする大会がたくさん予定されています。競技PRを目的に体験会など関連イベントが併催される大会も多いです。しかも、国際大会も含め、パラスポーツはほとんんどの大会が観戦無料です。東京パラリンピックを目前に今こそ、パラスポーツ観戦してみませんか？

⇒ご参考

パラスポーツを観に行こう！～9月開催の主な大会・イベント」（ノーボーダー／2019年9月2日付)

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＜2019年8月度＞
■寄稿:
⇒⇒【バリアフリー】誰もが暮らしやすいバリアフリー社会の“インフラ”を考える（東洋大LinkUpToyo／2019年8月2日付)

⇒【卓球】日本初開催のパラ卓球国際大会で、日本勢が躍動！（ノーボーダー／2019年8月6日付)

⇒【ゴールボール】ゴールボールの若きエース金子和也。様々な思いを込め一球入魂を誓う（スポルティーバ／2019年8月14日付)

⇒【ボランティア】一般ボランティアからリーダーへ。「気持ちや行動にブレがないリーダーでありたい」（日本スポーツボランティアネットワーク／2019年8月16日付)

⇒【東京パラリンピック】東京パラの競技日程とチケット販売概要が発表に。「目標は、フルスタジアム」（ノーボーダー／2019年8月19日付)

⇒【トライアスロン】東京・お台場でトライアスロンのテスト大会。「選手ファースト」でさらなる整備に期待（ノーボーダー／2019年8月26日付)

⇒【ゴールボール】「アスリートに直撃！20問20答」～ゴールボール・金子和也編～（パラスポ＋！／2019年8月28日付)

⇒【車いすバスケットボール】車いすバスケ男子、国際大会を前に意気込み。「ここで勝つことが、東京2020大会につながる」（パラスポ！／2019年8月28日付)

⇒【自転車】杉浦佳子はパラサイクリングのメダル候補「みんなの笑顔が力になる」（スポルティーバ／2019年8月31日付)