パラスポーツ観戦のカギは、豊かな想像力！
＜1月度まとめ＞
※写真上：パラ卓球選手が自身の障害と向き合ったときに、卓球台をどのように見て感じているのかを具現化した卓球台の一つ。これは、生まれつき両腕が短い八木克勝選手が感じている卓球台で、片側が丸く変形している。「カタチにとらわれない卓球台 PARA PINGPONG TABLE展」(1/31-2/8／東京・虎ノ門ヒルズ)にて撮影
パラスポーツの取材を始めて10数年が経ちますが、試合観戦中、いまだに、「うわっ」と驚いたり、「すごい！」と関心したり、心動かされる瞬間がたくさんあります。
「車いすで走るって、どんなスピード感だろう」「目隠ししてボールを追いかけるって難しそう」「脚だけで泳いで、沈まずに息継ぎもできるなんて、どれだけ体幹が強いんだろう」。私にはほとんど経験がない動きなので、不思議に思うことばかりです。
「もしかして、こんなトレーニングしているのかな」「今は、こんなこと考えているのでは」。想像力を働かせて、選手の立場や気持ちになって観戦すると、パラスポーツはもっと面白くなるとも思っています。
例えば、トップの写真は「想像の世界」を具現化して、目で見て体感できるようにした画期的な一例です。名付けて「変形する卓球台」。
卓球台って、通常は長方形ですよね。でも、パラ卓球の選手はそれぞれに異なる障害があり、そのため動きや可動域にもそれぞれ制限があります。だから、卓球台が通常より大きかったり、違う形に感じたりしているのだそうです。
トップの写真では、向かって右側が円形になっています。八木克勝選手が普段感じている卓球台の形だそうです。八木選手には先天性両橈骨欠損症という障害があり、生まれつき両腕が短く曲がっているため、腕だけでボールに届く範囲はかなり狭くなります。ボールに追いつくにはフットワークが重要なので、そのため、自分のコート側のフチが円形になっていて、「通常より走り回る」感覚が表現されています。
さまざまな障害のある選手が、それぞれ感じている卓球台の数々。「カタチにとらわれない卓球台 PARA PINGPONG TABLE展」にて撮影
他にも、車いす選手なら、ネット際のボールはどんなに手を伸ばしても届かないので、「ネットに向かって、奥行きの深い卓球台」に感じているそうです。
右の写真はさまざまな選手たちが感じている「卓球台」のいろいろです。それぞれどんな障害で、どんな難しさがあるのでしょう？ さらには、どんな工夫や努力をしてプレーしているのでしょう？
ちょっと想像してみてください。ほら、パラスポーツって、面白いと思いませんか？
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＜2019年1月度＞
■寄稿:
⇒【陸上競技】「アスリートに直撃！20問20答」～陸上競技・芦田創 編～（パラスポ＋／2019年1月7日付)
⇒【ボランティア】報道関係者向けワークショップ「外国人や障害者から見た日本のボランティア 2020年オリンピック・パラリンピックに向けて- 」開催リポート（ボラサポ／2019年1月10日付)
⇒【バドミントン】第4回ダイハツ日本障がい者バドミントン選手権大会 篠田麻里子さん 大会観戦リポート！（毎日新聞／2019年1月13日付)
⇒【ゴールボール】ゴールボール男子、国際大会で得た手ごたえと収穫（つなひろワールドスポーツニュース／2019年1月14日付)
⇒【パラスポーツ】東京2020パラリンピックに向け、ホップの2018年からステップの2019年へ！ 年末年始のパラスポーツ大会結果などを総ざらい！（ノーボーダー／2019年1月21日付)
⇒【パラスポーツ】 パラスポーツを観にいこう！ ～2月開催予定の主な大会・イベント情報（ノーボーダー／2019年1月28日付)
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■講演：
⇒『東京2020パラリンピックを楽しもう！』東京富士大／2019年1月8日)
⇒『東京2020パラリンピックを楽しもう！』専修大／2019年1月8日)
⇒『パラスポーツを楽しもう！～東京2020パラリンピックに向けて』新潟県十日町市スポーツ協会／2019年1月18日)
⇒『パラスポーツを楽しもう！～東京2020パラリンピックに向けて』三鷹市生涯学習センター／2019年1月22日)
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■ラジオ出演：
⇒NHKジャーナル：スポーツ『ゴールボール』（NHKジャーナル／2019年1月24日)
⇒NHKすっぴん：スポーツ自由形『ブラインドサッカー』（NHKすっぴん／2019年1月28日)
