スポーツあれこれ by 星野恭子

東京2020パラリンピック開幕までピッタリ2年となった2018年8月25日、東京都内で行われた記念イベント「みんなのTOKYO 2020 2 Years to Go!」のセレモニーより

「あと2年の日」に、強めた思い
<7月度まとめ>

※写真上:東京2020パラリンピック開幕までピッタリ2年となった2018年8月25日、東京都内で行われた記念イベント「みんなのTOKYO 2020 2 Years to Go!」のセレモニーより

「8月25日」―― 2年後のこの日、いよいよ東京2020パラリンピックの開会式が行われます。2014年には「パラスポーツの日」にも認定(日本記念日協会)されています。

2013年9月に東京2020大会の開催が決まって以降、パラリンピックを盛り上げようと、日本国内ではさまざまな取り組みが行われてきました。PRイベントの開催、選手発掘・強化、国際大会の新設、選手らによる学校訪問、報道量アップ……。間違いなく取り組みは増え、関わる人も増え、かけられるお金も増えました。

そうして、5年。今年の8月25日に東京都内で行われたカウントダウンイベント「みんなのTOKYO2020 2Years to Go! 」を取材しながら、「パラリンピックは、どれくらい広まっているのかな?」。そんなことをふと、思ってしまいました。

実際にまだ、「報道が少ない」「どこで大会やイベントをやってるか分からない」といった声も少なくありません。ここ数年でかなり増えてはいるのですが、伝わっていないなら、まだ足りないのだと思います。「ルールや見どころが分からない」とも言われます。伝え方をもっと工夫しなければならないのでしょう。

スポーツイベントでの最高のおもてなしは「満員の会場での大声援」だと、私は思っています。声援は選手の力になり、好プレイは観客を楽しませますから。でも、そのためには大会の認知や関心度のアップ、そして「観てみたい」と思ってもらうことが欠かせません。

一人でも二人でもファンを増やせるように、もう一度、現状をよく見て考えよう。小さな力ではあるけれど、とにかく信じて頑張ろう。そんな思いを改めて強くした今年の8月25日。

「あと1年」の日をどんな思いで迎えられるのだろう。砂時計の砂は、今もさらさら落ち続けています。

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<2018年7月度>
■寄稿:
⇒【陸上競技】

車いすランナー、佐藤友祈が世界新2連発!記録ラッシュで沸いた熱戦の関東パラ陸上選手権(ノーボーダー/2018年7月2日付)

⇒【陸上競技】

義足のレーム、走り幅跳びで8m47の世界新! 「すべて、パーフェクトだった」~ジャパンパラ陸上大会で世界トップ選手たちから大きな刺激(ノーボーダー/2018年7月9日付)

⇒【ボランティア】

「「#2020年夏-東京大会を動かすボランティア」をテーマに、ボランティア・シンポジウムを開催(ボラサポ/2018年7月12日付)

⇒【パワーリフティング】

世界各地の“力自慢”が、北九州に集結! 日本初のパラ・パワーリフティング国際大会開催へ(ノーボーダー/2018年7月23日付)

⇒【ボランティア】

「ボランティアで長年の思いが成就。示した力と手にした自信」クォン・ヒョヌさん/大学4年生(ボラサポ/2018年7月24日付)

⇒【パラスポーツ】

東京2020大会に向けた強化拠点が誕生。さて、その先は?(ノーボーダー/2018年7月30日付)
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■講演:
⇒『パラスポーツをたのしもう』新潟県十日町市立吉田中学校/2018年7月27日)

年に一度、佐渡島内各地域で活動するボランティアが一堂に会して交流するイベント「ボランティアフェスティバルさど」

⇒『ともに走り、ともに楽しむ伴走者~寄り添う・支える・思いを形に~』ボランティアフェスティバルさど2018/2018年7月29日)

(kh)

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