スポーツあれこれ by 星野恭子

シンボル「スリーアギトス」が描かれたパラリンピックの旗。東京都庁第一本庁舎2階北側に設置されている「オリンピック・パラリンピックフラッグ展示コーナー」には、東京2020大会のPRを目的に、両大会の旗や過去大会の貴重な資料などが展示されている。入場無料/午前9時30分~午後6時15分/年末年始(12月29日~1月3日)や全庁閉庁日(一般開庁なし)などを除く。

いま、できること
<2月度まとめ>

※写真上:シンボル「スリーアギトス」が描かれたパラリンピックの旗。東京都庁第一本庁舎2階北側に設置されている「オリンピック・パラリンピックフラッグ展示コーナー」には、東京2020大会のPRを目的に、両大会の旗や過去大会の貴重な資料などが展示されている。入場無料/午前9時30分~午後6時15分/年末年始(12月29日~1月3日)や全庁閉庁日(一般開庁なし)などを除く。

新型コロナウイルスはパラスポーツにも大きな影響を及ぼしています。感染拡大防止を目的に、3月から4月にかけて予定されていた国内外の多くの大会が中止、あるいは延期を余儀なくされているからです。

なかには、東京パラリンピックの代表選考に関わる大会もあります。出場権を得ている団体競技で世界の強豪と競り合うチャンスとして計画された強化大会なども軒並み中止となっています。

そのため、半年を切った東京パラリンピック開幕に向けた運営準備や選手強化も計画の練り直しが必要となっています。健康や安全性は最優先されるべきものですが、「いったい、東京パラリンピックはどうなるんだろう」と選手や関係者の皆さんは、不安や焦りのなかにいるのではないかと思います。

そんななか、国際パラリンピック委員会(IPC)は、「新型コロナウイルスに関して、パラアスリートとIPC加盟国、国際競技団体らに向けた情報」を3月5日、発表しました。

Information for Para athletes and IPC members regarding coronavirus(IPC/2020年3月5日付)

この中でIPCは、東京パラリンピックは予定通りの開催に向けて準備が順調に進められていることを明記しています。さらに、世界保健機関(WHO)や国際オリンピック委員会(IOC)と連携しながらコロナウィルスの影響に注視していることや大会中止を受け、東京2020大会の選考条件の見直しを検討していることなどにも言及しています。

そうして、選手や関係者には最新の情報を収集しながら、東京パラリンピックの予定通りの開催を想定し、練習や準備をと呼びかけています。

たしかに、選手にとって今できることは感染防止に努めながら、大会の開催を信じつつ、足元を見つめ気持ちを強く持ち、体調維持に努めて可能な限りトレーニングを継続することなのでしょう。

そんな選手や関係者の皆さんを変わらずに応援し、近い将来、これまでの努力が報われ、笑顔が見られることを祈りたいと思います。

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<2020年2月度>
寄稿:
⇒【パラスポーツ/テコンドー】 続々誕生! 東京パラリンピック日本代表への推薦内定選手たち(ノーボーダー/2020年2月3日付)

⇒【陸上・マラソン】別大マラソン視覚障害の部で、二つの世界新記録が誕生!(ノーボーダー/2020年2月3日付)

⇒【陸上・マラソン】別大マラソンで世界新が2つ。視覚障害マラソンで日本の強化策が実る(スポルティーバ/2020年2月6日付)

⇒【東京パラリンピック】東京パラ開幕まで200日! 「金20個」目指して、スローガンは「超えろ、みんなで。」(パラスポ+!/2020年2月9日付)

⇒【東京パラリンピック】東京パラ開幕まで200日。チームジャパンは「超えろ、みんなで。」のスローガンを掲げ、「金20個」に挑む!(ノーボーダー/2020年2月10日付)

⇒【パラスポーツ】パラスポーツを観に行こう!~3月開催の主な大会・イベント情報(ノーボーダー/2020年2月17日付)

===⇒【パラスポーツ】新型コロナウイルス対策、パラスポーツにも波及~3月開催の主な大会・イベントの「中止」情報(ノーボーダー/2020年3月2日付)

⇒【クロスカントリースキー】さっぽろスノースポーツフェスタ2020:札幌大通公園がスノーパークに! パラ代表選手や子どもたちが熱いレースで冬季競技をPR(パラスポ+!/2020年2月21日付)

⇒【陸上・マラソン】(パラスポ+!/2020年2月28日付)


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■雑誌連載:
『手をつなぐ 2月号:パラスポーツから、みんなのスポーツへ!~ボッチャ=P48「file.7 悔しさは、力のもと、笑顔のたね! 陸上・外山愛美選手」(全国手をつなぐ育成会連合会/2020年2月1日発行)


『月刊・石垣 2月号: パラリンピックのチカラ』=P11「File.5 広い目配りと気配りで仲間に力を与える、最後のとりで 5人制サッカー佐藤大介選手」(日本商工会議所/2020年2月10日発行)


■新聞寄稿:

『新潟日報 Otona+』走る喜び、誰にでも 陸上クラブ代表・塩家吹雪さん(新潟日報/2020年2月28日)

(kh)

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