百聞は一見にしかずのパラスポーツ
<2022年11月まとめ>
※写真上:「2022 IBSAゴールボール世界選手権」の男子の部は、東京パラリンピックの金メダリストでもあるブラジルが3連覇の偉業を達成。同時に手にしたのは、2024年パリパラリンピックの出場チケット!
2022年も、パラスポーツの取材であちこち動きました。東京都内各地をはじめ、都道府県で数えると10カ所。繰り返し通った地もあります。
海外取材も2年4か月ぶりに復活。3月は冬季パラリンピックの取材で、北京へ! 2008年の夏季大会以来の北京訪問でしたが、コロナ禍のため完全な「バブル方式」の制約があり、観光などは全く無理。とはいえ、逆に安心して取材活動ができました。
12月には初訪問となるポルトガルへ。「2022 IBSAゴールボール世界選手権」の取材です。4年に1度の世界一決定戦であり、2024年パリパラリンピック予選も兼ねていました。
日本代表「オリオンJAPAN」は男女とも出場。残念ながら、パリへの切符は逃したものの、次につながるプレイをみせてもらいました。
パリ行きを決めたのは、男子が優勝したブラジルと2位の中国、女子も同じくトルコと韓国の4カ国。上記写真は男子優勝国、ブラジルの表彰式の様子。世界選手権3連覇は史上初で、さらに12年ロンドンパラ銀、16年リオパラ銅、20(21)年東京が金!と、「絶対王者」です。
戦いぶりも全10試合全勝と、圧倒的な強さでした。中国との決勝戦こそ、6-5と少し苦しみましたが、先制されながらも1点ずつ追いつき、最後は力でねじ伏せました。リードされても慌てることなく、やるべきことをやりつづけて得点する「王道のゴールボール」を見せつけられました。
そんなブラジルに、予選7試合中で最小得点差「2」の試合を展開したのが日本です。その戦いぶりにもワクワクしました。前半で1-4と大きくリードされた状況から、守備を堅めて王者の強烈なボールを耐え抜きます。一方で、丁寧にコースをつきながら王者の壁をこじ開け、1点ずつ返していったのです。なんと後半4分には、5-5の同点に追いつく驚異的な粘り!
王者ブラジルはエ―ス2人を最後までコート上に残して反撃を試みます。最後は日本が6-8で敗れましたが、「もしや」の希望も抱かせるほど可能性を感じさせる試合で、選手たちの顔にも達成感がありました。他にも熱戦ばかりで、ポーランドまで、行ってよかったです。
2023年も、フットワーク軽く現場に出て、パラスポーツの魅力を伝えていきたいと思います。
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<2022年11月度>
■寄稿:
⇒【ブラインドサッカー】ブラサカAO選手権まもなく開幕。日本男子は優勝でパリへの切符を目指す(ノーボーダー/2022年11月7日付)
⇒【パラスポーツ】パラスポーツを楽しもう! 主な大会・イベント結果~11月前半開催分(ノーボーダー/2022年11月14日付)
⇒【自転車】[J:COM presents 2022 ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム]市街地を走り抜ける価値ある自転車レース。「障がいも自転車も『違い』が見どころ!」!(パラスポプラス/2022年11月15日付)
⇒【ブラインドサッカー】ブラサカ日本代表、アジア選手権で3位に。「ひとつ歴史は塗りかえられた」(ノーボーダー/2022年11月21日付)
⇒【パラスポーツ】パラスポーツを楽しもう! 主な大会・イベント情報~12月開催分(ノーボーダー/2022年11月28日付)
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■雑誌寄稿:
⇒パラスポーツマガジンVol.12:「2025年東京にデフリンピックがやってくる!:注目のデフアスリートたち」(P30-33)/「パラスポーツの街」を目指す渋谷区の止まらない挑戦 (P40-45)(実業之日本社/2022年11月28日)