スポーツあれこれ by 星野恭子

東京・江東区のシンボルプロムナード公園内に移設された、東京オリンピック・パラリンピックの聖火台

ともしつづけたい、希望の火
<2022年9月まとめ>

※写真上:東京・江東区のシンボルプロムナード公園内に移設された、東京オリンピック・パラリンピックの聖火台

閉幕から1年以上が経った、東京2020大会。レガシーとして残していこうという取り組みは今もつづけられています。

例えば、東京2020大会で使われた聖火台が東京・有明の都立シンボルプロムナード公園に移設され、10月16日から一般向けに常設展示がスタートしました(上部写真)。

この聖火台は大会期間中、臨海エリアにかかる「夢の大橋」に設置され、聖火を灯していた聖火台です。有明地区はオリンピックではスケートボードなど、パラリンピックではブラインドサッカーと、多くの競技が開催されたことから、大会のレガシーを象徴するとして再設置場所に選ばれたそうです。ちなみに、燃焼装置は取り外されているため、火をつけることはできません。

同じく16日には、東京2020大会のメインスタジアムだった国立競技場を発着とする「東京レガシーハーフマラソン」の第1回大会が開催され、13,000人を越えるランナーが完走しました。東京パラリンピックのマラソンコースと重なるコースが使われ、多様な人たちの挑戦を後押しする大会として、エリートや一般ランナーとともに、障害のあるランナーたちも大勢、参加していました。

▼[東京レガシーハーフマラソン2022]

記念すべき第1回、「多様性と調和」東京2020大会のレガシーを継承するハーフマラソン。パラアスリートがそれぞれの目標に挑戦 (パラスポプラス/2022年10月25日)

最近は東京2020大会について贈収賄事件などマイナスイメージの話題も少なくなく残念ですが、この機会に正すべき部分は正し、歴史ある最高峰の大会としてあるべき姿で継承されていってほしいと強く願います。

オリンピックやパラリンピックはやはり、アスリートにとっての大きな目標となる舞台であり、また支える人にとってもやりがいのある場であり、さらに観る人にとっても勇気や元気のもとになるものであると、心から信じています。

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<2022年9月度>
■寄稿:
⇒【ブラインドサッカー】ブラサカ新リーグ「LEGA.i」、埼玉T.Wingsが首位で9/23最終節へ!(ノーボーダー/2022年9月5日付)

⇒【ブラインドサッカー】ブラインドサッカー国際大会、日本はブラジルにPK戦で敗れ、準優勝(ノーボーダー/2022年9月5日付)

⇒【東京パラリンピック】[イベントレポート] 東京パラリンピックから1年。感動を振り返り、歩みをさらに前へ進める節目に(パラスポプラス/2022年9月9日付)

⇒【パラスポーツ】これも東京パラのレガシー。パラリンピックを題材にした教材、『I’mPOSSIBLE』とは(ノーボーダー/2022年9月12日付)

⇒【柔道】[第37回全日本視覚障害者柔道大会] ルール改正に揺れる視覚障害者柔道。銅メダルの瀬戸「一日も早く体づくりを」(パラスポプラス/2022年9月16日付)

⇒【パラスポーツ】パラスポーツを楽しもう!~ニュース&大会プレビュー~9月&10月開催分(ノーボーダー/2022年9月26日付)

(kh)

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