スポーツあれこれ by 星野恭子

日本のトップレベルのアスリート専用の強化拠点、味の素ナショナルトレーニングセンター。写真は、その宿泊用施設の「アスリートヴィレッジ」。ここでの長く、きつかった日々が、大舞台での力になる

積み重ねた日々を
力と自信に変えて
<2024年7月まとめ>

※写真上:日本のトップレベルのアスリート専用の強化拠点、味の素ナショナルトレーニングセンター。写真は、その宿泊用施設の「アスリートヴィレッジ」。ここでの長く、きつかった日々が、大舞台での力になる

世界各地のパラアスリートたちが目指してきた大舞台、パリパラリンピックがいよいよ8月28日に開幕します。

前回の東京大会がコロナ禍で1年延期された分、準備期間が3年という難しさもあったと思います。異例な形ながら自国開催という特別な祭典を終えて、モチベーション維持に苦労した選手も少なくなかったと思います。

一方で、2大会ぶりに有観客で行われる夏の大会となります。無観客で寂しい思いを体験した選手たちにとっては、きっとワクワクと待ち望む舞台かもしれません。

取材者として私も、2021年東京大会、2022年北京冬季大会と無観客や「バブル」の中で行われた大会を2大会経験しました。有観客という意味では2018年の平昌冬季大会以来の6年ぶり、夏の大会では2016年リオ大会以来。いったいどんな盛り上がりになるのか、楽しみです。

世界から集まる代表選手の皆さんには、ぜひ練習の成果を精一杯発揮するとともに、大会を楽しんでほしいなと思います。

もう一つ、パラリンピックだけがパラスポーツではありません。国内では車いすバスケットボールをさらにメジャーにしていこうと、新たなリーグ戦「WB SUPER LEAGUE(スーパーリーグ)が新設され、初年度の試合がスタートしました。東京大会で男子日本代表が銀メダルを獲得し、人気が一気に高まった車いすバスケですが、その火をさらに燃え上がらせようという試みです。

迫力を間近で体感! ⾞いすバスケの国内新リーグ戦、 「WB SUPER LEAGUE」 がスタート (ノーボーダー/2004年8月23日付)

車いすバスケは国内では男女混合で行われ、幅広い年齢層の選手たちが活躍しています。また、健常の選手も車いすに乗ってプレーするユニバーサルなスポーツとして実施されています。

また、来年11月に日本初開催となる東京デフリンピックに向け、そのPRイベントなども少しずつ増えています。

さまざまな人たちが、さまざまな形でスポーツを楽しめる環境が広がっていくことを願います。

まずは、まもなく始まるパリパラリンピック、ぜひ応援ください!

まもなく開幕! パリパラリンピックは、ここに注目。観戦チャンスもいろいろ! (ノーボーダー/2004年8月16日付)

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<2024年7月度>
■寄稿:
⇒【パラスポーツ】東京都が、都ゆかりのパラアスリート・スタッフを支援(ノーボーダー/2024年7月5日付)

⇒【ブラインドサッカー/デフバレーボール】ブラインドサッカー男子とデフバレー女子、それぞれの大舞台に向けて手応え(ノーボーダー/2024年7月12日付)

⇒【パラリンピック】いざ、パリへ! パラリンピック日本代表選手団が結団式。「挑め、自分史上最強。」(ノーボーダー/2024年7月19日付)

⇒【ブラインドサッカー】[ダイセル ブラインドサッカージャパンカップ 2024 in 大阪]ブラインドサッカー日本代表、パリパラリンピック前最後の国際戦で貴重な収穫(パラスポ+!/2024年7月26日付)

⇒【パラスポーツ】パラスポーツを楽しもう! 主な大会・イベント情報~8月開催分(ノーボーダー/2024年7月26日付)

⇒【ブラインドサッカー】ブラインドサッカー日本代表、パリ2024パラリンピック壮行会で決意新たに。「メダル獲得で歴史をつくる」(パラスポーツマガジン!/2024年7月31日付)

(kh)

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