スポーツあれこれ by 星野恭子

東京2020オリンピック・パラリンピックの開・閉会式などが行われる予定の新国立競技場の外観。撮影日はまだ建設中だった、2015年10月15日。

強い気持ちで、前だけを見る
<4月度まとめ>

※写真上:東京2020オリンピック・パラリンピックの開・閉会式などが行われる予定の新国立競技場の外観。撮影日はまだ建設中だった、2015年10月15日。

新型コロナウイルス感染症の世界的拡大を受け、約1年後への延期が決まった「東京2020大会」。その影響は計り知れないほど大きく、選手や関係者、ファンの人々にも衝撃を与えました。4月に入って緊急事態宣言も発令され、不要不急の外出自粛や練習拠点の閉鎖などもあり、アスリートの練習環境も大変な状況になっています。

コロナの感染拡大の収束はまだ見えず、止まっている代表選考レースや強化につながる大会開催などのめどもしっかりとは立っていません。選考基準の見直しも進むなか、選手たちは目標設定もしにくい、辛い状況に置かれています。

▼<参考>国際パラリンピック委員会(IPC)による東京2020大会最新情報(5月5日更新)

実施22競技中、11競技について、新たな選考基準とスケジュールを発表

でも、多くのアスリートは、新たなターゲットに向けて強化スケジュールをイメージしなおし、感染防止に努めながら可能な限りの自主練習をつづけています。「1年延期は、より強くなるための時間」と、前を向く姿は力強く、勇気を与えてくれます。

また、SNSを活用し、競技の壁を越えて選手同士がつながり、メッセージを発信する動きも活発です。それは国内だけでなく、世界のパラアスリートともタッグを組む様子も伝わってきます。

自国開催のパラリンピックで輝くことを目標に、鍛錬を重ねてきた選手たち。彼らの努力が報われ、大勢の観客の前で磨き上げたパフォーマンスを披露することができますように。その日を楽しみにしながら、応援する私には何ができるのか、何をすべきなのかを日々考え、前へと進んでいきたいと思います。

==========
<2020年4月度>
■寄稿:
⇒【パラスポーツ】日本財団、パラ専用体育館などを改修し、新型コロナ軽症者用に1万床を整備へ(ノーボーダー/2020年4月6日付)

⇒【東京2020】東京パラ500日前に、河合選手団長が改めてメッセージ。「こえろ、みんなで」(ノーボーダー/2020年4月13日付)

⇒【東京2020】“新”東京2020大会に向けた新体制が発足。パラスポーツ界にはポジティブな取り組みも(ノーボーダー/2020年4月20日付)

⇒【陸上】伝統のボストンマラソンで、バーチャル車いすレースが実現!(ノーボーダー/2020年4月27日付)


==========
■雑誌連載:
『手をつなぐ:みんなで応援しよう!東京2020パラリンピック」=P48「file.9 東京パラを、「フルーツポンチ社会」のきっかけに」(全国手をつなぐ育成会連合会/2020年3月1日発行)


『月刊・石垣: パラリンピックのチカラ』=P48「File.7 飽くなき向上心と努力し続ける強い意志。日本が世界に誇るマルチアスリート/トライアスロン 土田和歌子」(日本商工会議所/2020年4月10日)




■新聞寄稿:

『新潟日報 Otona+』1~3面「東京パラへ 今、前を向いて」(新潟日報/2020年4月27日)


==========
■ラジオ出演:
Nラジ:<特集>パラリンピック延期 パラアスリートが直面していること(NHK/2020年4月22日)

聞き逃し(2020年6月22日20時まで)

(kh)

一覧

寄稿