NTCって、知ってますか？
＜2023年9月まとめ＞
※写真上：オリパラ共同利用化の拡充のため、2019年に増設された「NTCイースト」の外観。屋内には複数のトレーニングコートやミーティングルーム、食堂などがある。
9月下旬、ある取材のため、「ナショナルトレーニングセンター（NTC)」に行ってきました。日本のトップレベルのアスリートの国際競技力向上を図る目的で2007年に竣工した施設で、2009年からは「味の素ナショナルトレーニングセンター」と呼ばれ、トップアスリートの日々のトレーニングや強化合宿の拠点として活用されています。
東京2020大会開催決定を機に、パラアスリートも徐々に利用できるようになり、オリパラ共同利用化の拡充のため2019年には施設が増設されました。「NTCイースト」と命名され、既存施設は「NTCウエスト」と呼ばれるようになりました。
他に屋外の陸上競技トラックや国立スポーツ科学センター、選手宿泊施設のアスリートヴィレッジなども併設され、アスリートの活動を支えています。
海外でも同様の施設を設置し、選手強化を図っている国々が見られます。中国には宿泊施設もあるゴールボール専用体育館をはじめ、さまざまなトレーニング施設が稼働しているそうです。タイにはボッチャ専用の強化施設があり、こちらは企業がスポンサーとなっているそうです。
練習内容の充実度は結果に大きく関わります。でもまだ、「体育館が傷つくから」と車いす選手の利用を断る体育館があったり、「危ないから」と障害のある人の利用を断るスポーツジムも存在します。
NTC同様の施設を各地に、というわけにはいきませんが、障害のある人のスポーツ活動が理解され受け入れられ、少しでも多くの人が気兼ねなく使えるような施設が広がっていくことを願います。
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＜2023年9月度＞
■寄稿:
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