アジアパラ大会、10/6の開幕までカウントダウン!
※写真上:ジャカルタ空港には、さまざまな競技のパラアスリートたちが描かれた大会の大きな看板が!大通りなどにもさまざまな図案の看板や幟(のぼり)が立てられ、歓迎ムードが感じられる。
【大会情報】
10/6〜13: インドネシア・ジャカルタで「インドネシア2018アジアパラ競技大会」が開幕します。
8月の熱戦が記憶に新しいアジア大会のパラスポーツ版で、アジアパラリンピック委員会加盟の43の国と地域における、4年に1度のアジアチャンピオン決定戦です。
今大会では全18競技が行われ、558個の金メダルが争われます。大半はパラリンピック競技ですが、アジア地域で盛んな競技も行われます。今大会では、視覚障害者が対象のボウリングやチェス、ボッチャに似た球技で、さまざまな障がいクラスのあるローンボウルズ があります。
「アジアパラ競技大会2018」で行われる18競技のアイコンが掲載された看板。メイン会場があるスポーツパークにて
日本からはチェスを除く17競技に、304選手と競技パートナー12名、さらに役員・スタッフなど、総勢400名以上が派遣されます。
開幕を前に10月2日には、日本選手団の結団式が東京都内のホテルで行われました。式典では、選手団主将を務める、水泳代表の鈴木孝幸が選手を代表して登壇。まず、先日のインドネシアでの地震と津波の被災者らへの思いを語ったのち、「パラスポーツが注目されるなか、結果も求められる大会。選手一同、より多くのメダル、よりいい色のメダルを持ち帰りたい。そして、2020年(のパラリンピック)でも活躍する選手と期待をもって見ていただけるような活躍をしてきたい」と力強く決意表明をしました。
また、旗手を務める前川楓選手(陸上競技)は式典で団旗を受け取りました。式典後、「今日初めて団旗を持ったら、重くてビックリした。重みと責任を感じた」とコメント。100mと走り幅跳びに出場する前川は、「結果も大事だが、大会後が大事。2020年(東京パラリンピックに)つなげたい」と目標を口にしました。
翌3日には、車いすテニスの代表選手会見が行われました。車いすテニスは男子、女子、そして、男女混合で脚に加え、手にも障害のあるクアードの3つのクラスがあり、それぞれシングルスとダブルスが行われます。日本からは各クラス3人ずつ、代表選手が派遣されます。
アジア大会は、車いすテニスにとって特に重要な位置づけの大会になります。男女それぞれシングルスの優勝者に、東京パラリンピックへの出場権が与えられるのです。
現在、世界ランキング1位で、男子シングルスで3連覇もかかる国枝慎吾選手は、「出場権を目指して頑張りたい。今年は4つのグランドスラムのうち、2つ優勝でき、いい1年だった。最後にアジア大会で勝って、花を添えたい」と意気込みを語りました。
また、ランキング2位で、女子シングルスは3度目の出場で初優勝を目指す上地結衣選手は、「過去2回は悔しい結果だったので、今回こそはの思いで準備してきた。2020年に向けて、今大会は折り返し地点。いい準備ができている」と笑顔で話しました。
また、東京パラリンピックの出場権は付与されないものの、連覇がかかる諸石光照選手は、「ライバルは日本の2人になる。日本のクアードの強さを見せつけたい」と力強くコメントしました。
大会は6日に開幕。夜には開会式が行われ、13日夜の閉会式まで8日間にわたって開催されます。皆さん、日本から熱い声援をお願いします。