スポーツのある日常を取り戻そう
<6月度まとめ>
※写真上:昨秋に行われた「楽天・ジャパン・オープン・テニス・チャンピオンシップス2019」では、車いすテニス部門が初めて開催された。レジェンド国枝慎吾選手など、世界トップクラスの選手らによる迫力のプレーが観客を魅了した。今年は残念ながら、コロナ禍により大会自体の開催が中止された。(撮影:2019年10月4日/東京・有明コロシアム)
新型コロナウィルス感染症の終息はまだ見えませんが、無観客開催や選手の体調管理など感染防止対策を盛り込んだ「ガイドライン」が作成されるなど、スポーツ大会も少しずつ再開されています。
6月27日、28日には、車いすテニスの国枝慎吾選手と男子プロのダニエル太郎選手の発案で、国内在住の男子トップ選手が多数参加して、テニスのエキシビションマッチが都内近郊のテニスコートで開かれました。大会はWOWOWや公式YouTubeサイトで無料ライブ配信され、多くの人が久しぶりのテニスマッチを「リモート観戦」できました。
大会は無観客はもちろん、線審もボールキッズも置かれず、最少人数のスタッフで運営され、1試合45分マッチなど特別ルールで実施されるなど、大会運営にはさまざまな苦心が見られました。でも「テニスがしたい」「テニスが観たい」という思いに応えようという姿勢が伝わってきて、1ファンとしても楽しむことができました。
試合の模様はすべて、アーカイブが公開されています。なかでも、車いす選手と健常の選手がペアで行う「ニューミックス」と呼ばれるダブルス戦は見ごたえたっぷりで、新たな種目として可能性を感じさせるものでした。ぜひご覧いただきたいですし、イベントについては下記コラムにまとめていますので、よかったらぜひ。
▼【車いすテニス】テニス界も無観客のイベントマッチで再始動。ダニエル太郎と車いす・国枝慎吾の「本気ラリー」も魅了!(ノーボーダー/2020年6月29日付)
「ウィズコロナ」時代のなか、スポーツもいろいろな対応が求められています。創意工夫を凝らしながら、スポーツが当たり前に楽しめる日常を取り戻す取り組みはつづきます。
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<2020年6月度>
■寄稿:
⇒【ブラインドサッカー】ブラインドサッカー協会が相談窓口。「視覚障害者の困りごと、助けます」(ノーボーダー/2020年6月1日付)
⇒【パラスポーツ】競技団体、パラアスリートをさまざまに支援(ノーボーダー/2020年6月8日付)
⇒【パラスポーツ】コロナ禍でも創意工夫で戦力強化。ボッチャ日本代表の挑戦(ノーボーダー/2020年6月15日付)
⇒【ブラインドサッカー】ブラインドサッカー日本代表が活動再開。国内初の専用ピッチも完成!(ノーボーダー/2020年6月22日付)
⇒【車いすテニス】テニス界も無観客のイベントマッチで再始動。ダニエル太郎と車いす・国枝慎吾の「本気ラリー」も魅了!(ノーボーダー/2020年6月29日付)
⇒【障害考】発達障がいを正しく理解しよう。専門家の大学教員が症状や特性などを解説(東洋大/2020年6月30日付)
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■雑誌連載:
⇒『月刊・石垣: パラリンピックのチカラ』=P44「File.9 伴走者やサポーターとの絆を力に世界に挑む全盲のランナー 陸上 唐澤剣也選手」(日本商工会議所/2020年6月10日)
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■雑誌寄稿:
⇒『月刊ランナーズ』
=P72 「夫婦ランナー対決:大久保淳一さん・英子さんご夫妻」 (2020年6月23日発行)