スポーツあれこれ by 星野恭子

江東区の辰巳の森海浜公園の入り口。右奥に見えるのは、東京2020オリンピック・パラリンピックの競泳会場、「東京アクアティクスセンター」

いまこそ、広い視野と深い思慮で
<2021年3月まとめ>

※写真上:江東区の辰巳の森海浜公園の入り口。右奥に見えるのは、東京2020オリンピック・パラリンピックの競泳会場、「東京アクアティクスセンター」

東京オリンピック・パラリンピックの開幕が刻々と近づくなか、コロナウイルス感染症の拡大は止まらず、大会開催の是非も議論されています。

「スポーツより、人の命」。でも、「スポーツの力」も信じたい……。

ある日の取材で、ハッとしました。難しい現状のなかで、東京大会出場を目指して懸命に努力を続けている、あるパラアスリートが発した言葉に、です。

「僕は『仕事』としてアスリートをやっています。(大会開催について)自分も思うところはありますが、(プロとして)自分の債務を全うしているだけです」

「スポーツの祭典」という楽しそうな言葉の響きに、うっかりしがちですが、オリンピックやパラリンピックは「生きるための戦いの場」でもある。プロ野球やサッカーの試合と同じなのだと。

一面だけで論じたり、判断するのでなく、こんなときだからこそ、いつもより幅広い視野をもち、さまざまな状況や可能性、置かれた立場にも思いを巡らせ、じっくりと考えよう。改めて、心に刻みました。

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<2021年3月度>
寄稿:
⇒【陸上競技】新たな扉を自ら開いた、パラ陸上界期待の二人のアスリート!(ノーボーダー/2021年3月1日付)

⇒【水泳】パラスイマー、日本選手権でリスタート。「パラ水泳の炎を絶やさない!」(ノーボーダー/2021年3月8日付)

⇒【スノーボード】北京冬季パラリンピック出場を目指す選手たちが躍動。国内唯一のパラスノーボード大会(ノーボーダー/2021年3月15日付)

⇒【ボランティア】車いす単独大会の、伝統の灯を消さないために~大分車いすマラソン2020事務局[前編](日本スポーツボランティアネットワーク/2021年3月18日付)

同[後編](同/2021年3月24日付)

⇒【陸上競技】Challenge Tokyo Para 42.195km in 立川車いすマラソン特別レース開催! 東京パラ内定へラストチャンス生かせず(パラスポ+/2021年3月21日付)

⇒【陸上競技】パラ陸上の日本一決定戦。厳しい風雨のなか、限界に挑戦した選手たち(ノーボーダー/2021年3月22日付)

⇒【ボッチャ】ボッチャの「選抜甲子園」、オンラインで開催。「将来が明るく見える大会だった」(ノーボーダー/2021年3月29日付)

⇒【アルペンスキー】2021ワールドパラアルペンスキーアジアカップ?菅平高原シリーズ?北京冬季パラリンピックまで1年。異例な調整で進化をつづけるアルペンスキー陣(パラスポ+!/2021年3月30日付)


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■雑誌連載:
『月刊・石垣: パラリンピックのチカラ』
P37「File.18 本場英国で武者修行の日々 すべては東京で世界の頂点に立つために! 車いすフェンシング 櫻井杏理選手」(日本商工会議所/2021年3月10日発行)
「パラリンピックのチカラ」
連載バックナンバー


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■講演:SHIBUYA CITY VOLUNTEER ステップアップ研修Vol.5『ボランティアを、楽しもう!』(渋谷区・オンライン/2021年3月3日開催)

(kh)

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