スポーツあれこれ by 星野恭子

東京パラリンピック開催中の国立競技場。正面には3本の曲線で躍動するアスリートを表現した、パラリンピックシンボルのスリーアギトス。「アギト」はラテン語で「私は動く」!

アフター2020こそ、歩みをとめずに
<2021年9月まとめ>

※写真上:東京パラリンピック開催中の国立競技場。正面には3本の曲線で躍動するアスリートを表現した、パラリンピックシンボルのスリーアギトス。「アギト」はラテン語で「私は動く」!

東京パラリンピックが終わり、「アフター2020」に入り、新たな動きも見られます。

10月1日には、元日本障がい者スポーツ協会が、その名を、「日本パラスポーツ協会」に変え、新たなスタートを切りました。障害者スポーツからパラスポーツへの名称の変更は、障害者スポーツを、障害者だけでなく、より多くの人に親しみ、楽しみ、かかわってほしいという願いが込められています。

そもそも、障害者スポーツといっても、例えば、視覚障害者ランナーを支える伴走者やブラインドサッカーのゴールキーパーやガイド、ボッチャのアシスタントなど、競技のパートナーやチームメートとして障害のない人も多数、かかわっています。

また、競技用車いすや義足といった用具の開発者やメンテナンスなどの技術者など、オフザコートで支える人たちも大勢います。

さらに、日本国内だけのローカルルールではありますが、目隠しをして行うブラインドサッカーやゴールボールの日本選手権では以前から、晴眼者(目の見える人)も参加することができます。

車いすバスケットボールの日本選手権にも健常者が車いすに乗って参加していますし、日本車椅子バスケットボール大学連盟が2002年に発足し、障害の有無にかかわらず出場できる全国車椅子バスケットボール大学選手権大会などを主催しています。

最近では、企業対抗大会なども生まれ、地域のイベントなどでも人気のボッチャのように、障害の有無を越え、老若男女から楽しまれ、「みんなのスポーツ」化しているパラスポーツもあります。

東京大会のレガシーを生かしてパラスポーツをさらに普及させ、多様性を認め合う共生社会の実現へ――。

今こそ、進み続けなければと、あらためて思いを強くしています。

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<2021年9月度>
■寄稿:
⇒【陸上競技】多くの人を惹きつける全盲のランナー唐澤剣也。「数百人いるチーム」で銀メダルをつかんだ(スポルティーバ/2021年9月2日付)

⇒【ゴールボール】ゴールボール女子は銅メダルを獲得。年間200日の合宿で得た深い信頼と絆(スポルティーバ/2021年9月5日付)

⇒【東京2020】東京パラ・識者談話〔パラリンピック〕関心持ち続けて(時事通信/2021年9月6日付)

⇒【東京2020】東京パラリンピックが閉幕。日本はメダル51個を獲得(ノーボーダー/2021年9月6日付)

⇒【東京2020】東京パラを、ゴールでなく、スタートラインに(ノーボーダー/2021年9月13日付)

⇒【マラソン】IPC、世界12億人の障害者の人権を守る運動「WeThe15」をスタート(ノーボーダー/2021年9月27日付)


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■雑誌連載:
『手をつなぐ』
<みんなで応援しよう!東京2020パラリンピック>

P45「file.16 「オリパラ一体の誇りを、未来につなぐ!」(全国手をつなぐ育成会連合会/2021年9月1日発行)


『月刊・石垣』<パラリンピックのチカラ>

P43「File.24 灼熱のトラックから白銀のゲレンデへ「夏冬二刀流」でさらなる高みを!~アルペンスキー 村岡桃佳選手(日本商工会議所/2021年9月10日発行)
「パラリンピックのチカラ」

連載バックナンバー


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■雑誌寄稿:
⇒スポーツグラフィックナンバーVol.1035:和田伸也「偉業を支えた"神給水”」(文藝春秋社/2021年9月24日号)


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■ラジオ出演:
ダイジェスト&ニュース「東京パラリンピック・陸上マラソンの展望」(NHK第一/2021年9月4日)


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■講演:⇒『パラリンピックのチカラ~東京パラリンピックを振り返って』
TAMAマネジメント研究会/2021年9月25日)


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■ネットテレビ出演:
ニューズオプエド:東京パラリンピックを振り返って(ニューズオプエド/2021年9月27日)

(kh)

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