スポーツあれこれ by 星野恭子

1月18日に開催された「Para☆Do!(パラドゥー)トークライブ」より。右からゲストアスリートの、視覚障害者柔道90キロ級の廣瀬悠選手と同57キロ級の廣瀬順子選手ご夫妻。2020年東京の目標は、「夫婦でメダル!」と力強く宣言。左はPARA☆DOアーティストの清貴さん。ショーではいつも、生ピアノ&生ライブで、ゲストアスリートを熱く激励。

メダルめざして、夫婦二人三脚!

※写真上:1月18日に開催された「Para☆Do!(パラドゥー)トークライブ」より。右からゲストアスリートの、視覚障害者柔道90キロ級の廣瀬悠選手と同57キロ級の廣瀬順子選手ご夫妻。2020年東京の目標は、「夫婦でメダル!」と力強く宣言。左はPARA☆DOアーティストの清貴さん。ショーではいつも、生ピアノ&生ライブで、ゲストアスリートを熱く激励。

あっという間に終わってしまった感のある1月ですが、あらためて振り返ってみると、やはりあちこちであれこれしてました。

たとえば1月中旬には、視覚障害者柔道でリオパラリンピックに出場した、廣瀬悠(はるか)選手と廣瀬順子選手のトークショーに行ってきました。苗字が同じこの二人は、そう、ご夫婦です。同じ競技で同時にパラリンピック出場を果たした日本初のカップルとして注目されたのと、順子さんが初出場で銅メダリストになったので、ご存知の方も多いかもしれません。

ところで、視覚障害者柔道は一般の柔道とほぼ同じルールで行われますが、大きな違いは、「両選手が組んだ状態から試合が始まる」こと。そして、「離れたら中断して組み直し」となること。つまり、組み手争いはなく、試合中はずっと技の掛け合いになるので気は抜けず、体力もかなり消耗します。試合終了間際の起死回生の一本勝ちも少なくなく、観客には見応えたっぷりの激しい競技です。

廣瀬夫妻はともに高校総体出場経験もある柔道選手でしたが、それぞれ病気のため視力が低下。その後、視覚障害者柔道に転向します。11歳年上の悠選手は一足早く2008年北京パラリンピックに初出場し5位入賞。そして、リオに向けたアメリカでの代表強化合宿で順子さんと出会い、2015年末に結婚。2人で稽古し励まし合い、16年春に悠選手は2度目の、順子選手は初めてのパラリンピック切符を手にします。リオでは3位決定戦に臨む順子選手に、観客席から大きな声援を送る悠選手の姿が印象的でした。

さて、トークショーのほうはMCのソウル五輪シンクロナイズドスイミング銅メダリスト、田中ウルヴェ京さんのスムーズな進行と、悠選手の軽妙なおしゃべりに、順子選手が笑顔いっぱいで相づちを打つといった具合に、微笑まし和やかに進み、あっという間に終盤へ。「夫婦とは?」の質問に、悠選手は「2人で楽しく」、順子選手は「助け合い」と答えていました。そんな2人の次の目標はズバリ、「2020年に夫婦でメダル」。互いに“楽しく助け合って”ぜひとも嬉しい結果を手にしてほしいものです!

なお、こちらのトークショーは、フジテレビのパラスポーツ応援プロジェクト「Para☆Do!(パラドゥー)」のトーク&ライブイベントで、毎月開催中です。いろいろなパラアスリートに会えます。入場無料で予約も不要。お時間が合えば、ぜひ!

⇒詳細はPara☆Do!サイトまで。

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■寄稿:
【大会情報】「2020東京」大会を楽しむために、今からどんどん会場観戦を!
(ノーボーダー/2017年1月23日付)

ウィルチェアーラグビーの国際大会が19年秋に東京で。ラグビーW杯と世界初の同時開催!(ノーボーダー/2017年1月30日付)

【陸上競技】[第2回日本IDハーフマラソン選手権大会]男子の金子が日本新の快走で連覇達成。一般選手のなかで知的障がい選手の健闘光る
(パラサポ/2017年1月31日付)

■協力:
SPORTSxLIFE リオに学ぶボランティア 参加者が語る(毎日新聞/2017年1月31日)

■講演:
スポーツボランティア公開講座:「RIO2016パラリンピックのボランティア取材報告~東京2020につなげる想い」(日本スポーツボランティアネットワーク/2017年1月18日)

(kh)

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