スポーツあれこれ by 星野恭子

ピョンチャン冬季パラリンピックまで、あと1年。札幌市では、バイアスロンも含めたノルディックスキーのワールドカップも初開催された。4日間で約2,400人の観客が訪れ、雪原での過酷な戦いを繰り広げる選手を力づけた。

冬から春への変わり目に、「セカイ」を観た

※写真上:ピョンチャン冬季パラリンピックまで、あと1年。札幌市では、バイアスロンも含めたノルディックスキーのワールドカップも初開催された。4日間で約2,400人の観客が訪れ、雪原での過酷な戦いを繰り広げる選手を力づけた。

季節はすっかり春へと移っていますが、トップ写真はあえて雪景色にーーピョンチャン冬季パラリンピック開幕1年前となった3月中旬、ノルディックスキー・ワールドカップの取材のため、札幌市に行ってきました。今季最終戦でもあり、来年の本番をも見据え、15カ国から約80選手が集結。日本勢はベテラン新田佳浩選手の銀メダル1個に終わり、「世界の強さ」を感じましたが、ベテラン、若手とも来季の大舞台に向け、手応えを得た大会だったように思います。

そんな熱戦の模様はクロスカントリー篇とバイアスロン篇に分けて寄稿していますので、下記リンクからぜひ! 個人的にはスキーと射撃を組み合わせたバイアスロンを初めて間近に見ることができ、その奥深さに改めて感動。来年のピョンチャンがますます楽しみになってきました。

また、最終の週末にはブラインドサッカーの取材で川崎へ。来日中のパラリンピック4連覇中で絶対王者ブラジル代表と、日本のクラブチームとの対戦を観てきました。ブラジルは準決勝でAvanzareつくばを、決勝でたまハッサーズを撃破して優勝。日本の両チームもそれぞれ善戦し見応えある試合だったのですが、「ここぞ」という場面でピッ!とスイッチが入るブラジルの切れ味、というか、集中力はさすがでした。

絶対王者ブラジルが来日。高い個人技に裏打ちされた高精度のチームプレイに、何度もドヨメキが!

絶対王者ブラジルが来日。高い個人技に裏打ちされた高精度のチームプレイに、何度もドヨメキが!

「チャンスはつくっても決めきれない日本と、一瞬のチャンスを逃さず、ゴールにつなげてくるブラジル」と振り返ったのはハッサーズのエースにして日本代表の大黒柱でもある、黒田智成選手です。1週前の3月20日のブラジル対日本代表戦でも、自ら1点をもぎ取ったものの1-4で敗戦。”セレソン”たちのゴール前での迫力を肌で感じた黒田選手の実感なのでしょう。

ほかにもイロイロ飛び回った3月後半は「セカイの中のニッポン」を、あれこれ思った日々でした。4月もまた、なんだかんだと取材予定。どんな「セカイ」に、どんな「ニッポン」に会えるか、またワクワクです。

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■寄稿:
⇒【クロスカントリースキー】[IPCノルディックスキーワールドカップ札幌大会]すべては来季のために。クロスカントリーW杯今季最終戦でベテラン新田が2位!
(パラサポ/2017年3月21日付)

⇒【バイアスロン】[IPCノルディックスキーワールドカップ札幌大会]虎視眈々と来季の上位を狙うベテラン、経験を積んだ若手。それぞれの2016-17シーズン
(パラサポ/2017年3月26日付)

⇒【ブラインドサッカー】パラ5連覇を見据えるブラジルが優勝!「3年後の2020が楽しみ」 ブラインドサッカークラブチーム選手権2017
(カンパラプレス/2017年3月27日付)

⇒【水泳】パラ水泳世界選手権代表に、22選手が内定。2020年への第一歩!
(ノーボーダー/2017年3月6日)

⇒【トピック】パラリンピックの価値や魅力を伝える教育用教材、「I’m POSSIBLE」が完成。世界に先駆け、まもなく全国の小学校に配布へ
(ノーボーダー/2017年3月13日)

⇒【トピック】知的障害のある人たちのスポーツの祭典、「スペシャルオリンピックス世界大会」が閉幕
(ノーボーダー/2017年3月27日)

(kh)

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